羊の脳みそ | みつ梅の古今東西かべ新聞

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浪曲、歌舞伎を中心に観劇の感想を書かせて頂いております。
拙い文で恐縮ですが、よろしくお願い申しあげます。

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新大久保のネパール料理のアーガンに通い、2年近くになりますが、気になりつつまだ頼んだことのない料理があります。
それは羊の脳みそフライです。
フライと言っても揚げるのでなく、炒めた物の模様。
どうも馴染みのない食材なので、頼む勇気がありませんでした。
その話を友人にした所、羊の脳みそに興味を持ち食べてみることにしました。
いきなり羊の脳みそには行かず、まずは定番のモモから。餡の味付けとスープが最高です。
続いてはグンドルックという乾燥野菜を発酵させた物のアチャル。本来は黒豆が入りますが、今回は抜いてもらいました。酸味が効いていて、暑い時期などには食欲が増します。
続いてホルモンの炒めた物。いろいろな部位が入っています。スパイスの味付けがホルモンのクセを取り、レバーなど苦手な方でも美味しく食べられると思います。トウガラシがめちゃくちゃ辛かったです。
これはネパールの国民食のダルバート。いつも野菜のカレーにしていますが、この日はジャガイモとタケノコのカレーでした。タケノコは酸味の効いていて美味しいです。
そして、これがお目当ての羊の脳みそです。
中東や中央アジアでは、トマトと煮込んだり、揚げたりしますが、こちらはスパイスで味付けを炒めてあります。
見た目的には脳みその面影が残り、一瞬、ためらいますが、いざ食べてみるとこれが美味で驚きました。
ホルモンと同じようにスパイスの味付けが臭みやクセを取り、素材の旨味を引き出しています。脳みそと言われなければわかりません。
脳みそは白子のようとも言われますが、スパイスで味付けされているのとよく火を通してあるので、これは白子という印象はなかったです。
滑らかでいて濃厚で、テリーヌのような感じもしますが、とにかく美味しいです。
百聞は一見に如かずで、食わず嫌いは良くないなと大いに反省しました。狭い見識をもっと広げようと思います。
しかし、まだミャンマー料理の昆虫に手を出す勇気はありません。

アーガンの料理で今まで外れたことはなく、何を食べても美味しいと改めて思いました。