小学校4年2組の教室に入ってきたのは、
95歳の医師でした。
始まるのは「いのちの授業」。
その“先生”が児童に尋ねます。
「いのちはどこにあると思いますか?」
105歳で天寿を全うした医師・日野原重明さんが、
実際に行っていた“出張授業”を
描いた絵本の場面です。
聴診器が配られ、子どもたちは互いの胸の心音を聞く。
先の質問に対する回答は
「心臓」「頭」「からだぜんぶ!」とさまざま。
日野原さんは言います。
「いのちは、きみたちのもっている時間だといえますよ」。
日々の忙しさに追われるたび、
「時間がない」と口にしてしまうわが身を振り返ります。
それを「命を使っている」と捉えればどうか。
限りあるからこそ「何のために使うのか」が問われよう。
人間の生命を最大に輝かせるものは、
お金や財産という「蔵の財」でも、
健康や肩書・名誉といった「身の財」でもありません。
「心の財」こそ第一です。
家庭であれ職場であれ地域であれ、
自他共の幸福を願い、他者に尽くす行動は、
全て「心の財」を積む営みとなります。
わが命を使う「使命」の場所はどこにあるか。
その答えは「今、ここにあり」に違いありません。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!