第1次世界大戦で日本の捕虜となったドイツ兵が、
収容所で発行した新聞があります。
その名も「ラーガーフォイアー(収容所の火)」。
創刊号には発行の目的が記されています。
「収容所でくすぶっているすべての火が、
互いに触れ合って新たに燃え立ち、
あかあかと炎を燃え上がらせるため」と。
新聞は兵士たちに社会復帰への希望を送り、
未来に向けた努力を促しました。
やがて発禁命令が出るが、
その後もひそかに回覧され、製本までされました。
ある会合で、男性が新聞の分厚い切り抜きの束を
披露しました。
昨年、他界した先輩から譲り受けたもので
「いつも手元に置いて、ずっと励まされてきました」。
先輩は“新聞愛”にあふれた人でした。
先輩の宝物は仲間が額装してくれた、
自身の活躍を紹介する記事と写真。
「遺影にしてほしい」と望み、
葬儀当日も会場に飾られました。
額は今も先輩宅に掲げられ、
家族を優しく見守っています。
一本の記事、一枚の写真を
宝のように慈しんでいる読者に応えるべく、
一層の紙面充実を。
歓喜と勇気の灯をともす「言論城」の使命に燃えて。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!