一冊の良書は、偉大な教師に巡り合ったのと同じです。
読書は「人間だけができる特権」であり、
いかなる動物も読書はできません。
自分の人生は一回きりだが、読書によって、
何百、何千のほかの人生に触れることもできるし、
二千年前の賢者と話もできます。
読書は、旅のようなものです。
東へ西へ、南へ北へ、見知らの人たち、
見知らぬ風景に出あえます。
しかも、時間の制約もありません。
アレキサンダーとともに遠征したり、
ソクラテスやユゴーとも友だちになれます。
語りあえます。
『徒然草』の兼好法師も、
「ひとり、燈のもとに文をひろげて、
見ぬ世の人を友とする」と表現しています。
こんな喜びを知らないとは、何ともったいないことか。
宝の山を目の前にしながら、
何もとらないで帰ってしまうようなものです。
大事なことは、どんな「喜び」でも、
それなりの練習、修練、努力が必要だということです。
スキーの喜びといっても、
スキーを練習しなければ味わえるはずがありません。
ピアノを弾く喜びも同じ、
コンピューターを操作する喜びも同じ。
読書も、それなりの努力、挑戦、忍耐があって初めて
「喜び」がわかってくるのです。
いったん、その喜びを知った人は強い。
「本が友だち」になった人は強い。
なにしろ、人類の古今東西の精神の「宝」を、
自由自在に味わい、くみ取り、
使いこなしていけるのだから。
その人こそ「心の大富豪」です。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!