ある会合で、その母子は会場の一番前に座っていました。
母親が体験を発表する間、
24歳の息子はニコニコしながら母親を見守っていました。
息子は就学前、自閉症と診断されました。
母は子どもの行く末を思うと胸が張り裂けそうになり、
自分を責めました。
夫は言いました。
「息子は僕らを選んで生まれてきてくれたんや」。
地域の仲間もわが事のように、一緒に歩んでくれた。
母は「弱虫ではいけない。強くなる」と顔を上げました。
日常の大変さは想像以上でした。
強いこだわりがある息子は決まった物しか食べない。
思い通りにならないとパニックになり、
辺り構わず泣きわめく。
それでも母は希望を失わなかった。
一家の宿命をわが使命と捉え、
1ミリでも前へ前へと歩みを進めました。
息子は一昨年、一般企業に就職。
職場の人たちと仲良く働いています。
先輩や同世代のメンバーと切磋琢磨するように。
親子の二人三脚は現在も続くが、母は胸を張ります。
「息子の自閉症はステキな個性です」
「悩みも課題も尽きませんが、私たち親子は幸せです」。
希望は自身の中にあります。
幸福は自らつかみとるものです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!