出掛ける時に、
よく擦れ違う人と顔見知りになりました。
まだ深い知り合いではない。
というのも相手は外国人で、
会話が成立するほどの語学力がないためです。
目が合うと、互いに母国語で朝のあいさつをし、
笑顔を交わす。
言葉は通じなくとも、
誠実な行為で真心は伝わるのだと実感しました。
25年前、ある女性が国際結婚しました。
来日間もないドイツ人の夫は、
ある日、新聞を開いた当時連載中の小説の挿絵を
じっと見ていました。
妻が通訳し、挿絵と小説の内容を説明しました。
講師をモデルとする主人公が学生の代表に
講義した話であること。
挿絵は会場の下足入れの前で講師が受講者の靴の中に、
底のすり減った靴を見つけ、
苦闘の中でけなげに励む学生に
思いを寄せる場面であることも伝えました。
夫は挿絵から、
青年を包み込む講師の深い慈愛を感じ取りました。
その回の小説にあります。
「メンバーは、講義を通して、
講師という人間に触れていったといってよい。
そして、そのなかで、人格の輝きを知ったのである」。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!