能の観世流シテ方の人間国宝・野村幻雪氏は
狂言師の家に生まれ、15歳で能の世界に飛び込みました。
10年間の内弟子時代の日課は、
舞台の床を清める雑巾がけ。
能面をつけて舞台に立つ能では、視界が限られ、
位置感覚をつかむのが難しい。
毎日の雑巾がけは、
その舞台空間を体得するための大切な修行でした。
技芸の世界では「守・破・離」という言葉があります。
「守」は師から流儀を習い、「破」は他の技も学び深め、
「離」は自らの境地を開くこと。
芸の道を究めるにはまず、師匠の教えを守り、
実践することから出発する。
「守」があってこそ、
芸の境地が大きく開かれていくと捉えます。
師匠の教えを「身口意の三業」、
すなわち「体」で「口」で「心」で実践していく――
ここに、根本があります。
その実践が、いかなる困難にも揺るがぬ不動の境涯を
開くのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫！大丈夫！