作家・阿部次郎の『三太郎の日記』。
末尾に「常に『師』に照らして
自己を発見する途を進むことである」と書かれています。
阿部は大学在学中、
外国人教師として招かれたケーベル博士を師と仰ぎます。
自宅を訪ね、交流を重ねました。
博士との触れ合いは、知的触発の機会となりました。
その喜びが先の言葉に結び付いたのだろう。
阿部は次のようにも記しています。
「『師』を持つとは一人の人の生涯の著作を通じて、
その人の内面的経験に参することである」。
ある女性は苦労が絶えない半生でした。
戦争の惨禍、弟の早世、夫の介護……。
彼女が師と仰ぐ先生の著作を読破し、
「私の人生の“答え合わせ”ができた」と。
願兼於業の哲理に触れ、
過去の悲哀は幸福な未来を築く糧だと気付きました。
91歳の今も著作をひもとく日々です。
師に学び、挑戦を重ねる人は、いつまでも若い。
その人には無限の成長が約束されています。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!