群馬県の伊香保にある有名な石段を、
かつて上ったことがあります。
両脇に古い土産店なども並ぶ風情漂う石段を、
多くの老若男女が上り下りしていました。
とはいえ、365段の急勾配。
エスカレーターなどはなく、
自力で一段一段、踏み締めて上るしかない。
頂上に着いて振り返ると、
視界には山々の威容が広がり、
眼下には石段の道が延々と続く。
その絶景は充実感をもたらし、
疲れも吹き飛ばしてくれました。
ある大学の職員だった友人に聞いた話。
ある日、創立者が大学行事に出席するため来校しました。
創立者が会場へ向かう校内の窓から、
ふと外に目をやると、近くの階段を1人の男性が
幼子を抱きかかえて上っていくのが見えました。
創立者は大きく手を振りました。
しかし、男性は背中を向けているので気付かない。
それでも創立者は男性が上り切るまで振り続けた。
その場に役員で居合わせた、
先の友人は胸を熱くしました。
“創立者は本人が気付こうが、気付くまいが、
こうしてずっと見守り、
一人一人を励まされてきたのだ”と。
どんなに厳しい苦難の坂があろうとも、
弟子は胸中に師への誓いを抱き、断じて上り切ろう。
そこに未来を開き、
報恩の人生の軌跡が描けると確信して。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!