作曲家の團伊玖磨氏は、
世界各国のオペラを聴き歩く中で気付いた。
劇場にはそれぞれ特有の「匂い」がある、と。
香水、ぶどう酒、葉巻たばこ……。
外界から身にまとってきた観客たちの匂いは
“入り交じって累積し、変質して、
歴史の匂いとなっている”。
一人一人の“香り”が劇場の伝統の一部に
なっているということだろう。
「蘭の香りのように人徳の薫り高い人」
が醸し出す“香気”があります。
ある目の不自由な男性が
「仲間の体験に共通点がある」と語っていました。
それは「自らが置かれている状況を前向きに語ること」。
病や経済苦を抱えながらも「絶対に勝ちます!」と誓う。
その姿に感銘を受けた彼は、
周囲に幸の薫風を広げています。
その人には、その人ならではの香りがあります。
香水とか体臭とかではなくて、
「心の香り」「生命の香り」があります。
匂いも心も、目には見えません。
だが苦難に負けない仲間の生き方は、
味わい深い人生の香りとなり、
友を社会を包んでいくのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!