言葉というものは不思議です。
普段使っているありふれた言葉でも組み合わせ方、
発する時と場合によって、すごい力を発揮したりする。
なぜそういうことが生じるのか。
詩人の大岡信さんは言います。
「つまり、われわれが使っている言葉は
氷山の一角だということである。
氷山の海面下に沈んでいる部分はなにか。
それは、その言葉を発した人の心」にほかならない、と。
海面下の氷山のように見えない心次第で、
表に出る言葉の力はいかようにも変わります。
上手に話せず悩んでいた友を、先輩が励ましました。
「昔の肉屋さんや魚屋さんを思い浮かべてごらん。
おいしいコロッケや魚は古新聞で
素っ気なく包んであってもおいしかった。
対話も一緒。
包装紙で箔をつけるような
もったいぶった話をする必要なんかない。
素朴でいいんだよ」。
そばで聞いていて、こちらも得心しました。
確かに、どんな立派な内容でも、
見えや気取りがあれば人の胸に響かない。
話がうまくなくていい。
大切なのは「言葉の海面下」にある心です。
相手の幸福を願う慈悲、
社会や未来をよくしたいという熱い思いを
精いっぱい言葉に込めて語ろう。
そうすれば対話の力は何倍も増します。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!