崩れた土間、砕けた瓦……。
広島の「被爆遺構展示館」は、
60~90センチほど掘り下げた地中で発見された
道路や住居跡を露出展示しています。
戦後、壊滅した街には盛り土がされ、
公園が整備されました。
近年の発掘調査で住居跡を発見。
市民の要望を受け、保存することに。
現在を生きる人々の願いによって、
過去の“がれき”は、
原爆の脅威を未来に伝える“無言の語り部”となりました。
広島の女性は15歳の時、爆心地から約3キロで被爆し、
地獄の光景を見ました。
後年、子どもが生まれても詳細は語らなかった。
90歳になり、「被爆体験を聞きたい」
との青年の要望に初めて重い口を開きました。
その勇気の声は
証言集『75――未来へつなぐヒロシマの心』に収録。
翌年、彼女は天国へ旅立ちました。
過去の忌まわしい記憶は平和の熱願となり、
未来へ受け継がれます。
日本で行われる来年のG7サミット
(主要7カ国首脳会議)の広島開催が決定しました。
過去を悲劇だけで終わらせない。
被爆者の心を継ぎ、不戦の未来を創る。
その使命を果たす責任が私たちにはあります。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!