昨年、学校行事の「七夕祭り」を終えて
帰宅した少女が母に言いました。
「『おばあちゃんの足のけがが早くよくなりますように』
って短冊に書いたよ。かなうといいな」と。
「じゃあ、一緒にかなえてみる?」と母。
少女は、その日から母と一緒に願い始めました。
少女の祖母の家は近所にあります。
先のやりとりを伝え聞き、
「うれしいね。必ず治してみせるよ」と涙を流しました。
勇気をもらった祖母は見る見る回復し、
数日後、元気に少女の自宅まで歩いて行きました。
1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、
7月7日の七夕、9月9日の重陽、
それぞれの節句を合わせて「五節句」といいます。
仏法では、仏の生命を開く因も果も同時に具わる
「因果俱時」を説きます。
七夕の日に、祖母の全快を願う子や孫の祈りが、
確かな“因”となり、祖母は早期回復という“果”を
勝ち取ったように思えてなりません。
私たちもまた、悔いなき一日一日の行動を
「現在の因」とし、晴れやかな「未来の果」を断固、
勝ち開いていきましょう。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!