父と息子がプロ野球のテレビ中継を見ていた。
その日、初勝利を挙げた投手は、息子と同世代。
インタビューで「この喜びを誰に伝えたいですか」
との質問に、投手は「両親です」と答えた。
息子が「僕もそう言うかな」と共感すると、父が言った。
「喜びや感謝の言葉は、母さんに伝えればいい。
反対に、お前が“俺はもう駄目だ”と心が折れた時は、
必ず、父さんに連絡をよこしなさい」と。
順調な時よりも、苦悶の渦中の時こそ、
必要としてほしい――そう思い思われるかは、
人間関係の深さを測る一つの物差しだろう。
以前、ある男性が心身の不調で職を辞しました。
言い知れぬ不安にさいなまれる彼が、
真情を語りたいと連絡を取ったのは、
学生部時代の先輩でした。
数十年ぶりの再会。
自責の言葉を並べる彼に先輩は語った。
「君が自分を諦めても、僕は絶対に諦めないよ」。
「ありがとうございました」と涙する彼の肩を、
先輩は無言でたたきました。
古代ローマの哲学者キケロは
「(友情は)逆境を分かち担い合うことで軽減してくれる」と。
苦難を共に勝ち越える仲間こそ、最高の友です。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!