作家の正岡子規は病と闘いながら執筆を続けました。
だが彼の文章には、それを感じさせない明るさがあります。
ある時は病床でガラス細工の金魚が入った置物を見て、
こうつづりました。
「痛い事も痛いが綺麗な事も綺麗ぢや」。
病苦さえ笑い飛ばすような彼の心は、
実に伸びやかで自由でした。
ある女性は3年前、
夫が若年性アルツハイマー病を発症しました。
記憶を失う不安、つらさ、いら立ちで表情は変わり、
暴言を浴びせる夫に戸惑い、涙したことも。
懸命に祈りました。
すると、楽しい日々が次々とよみがえりました。
“二人で積んだ「心の財」は永遠に消えない”。
そう確信して、夫に接すると、症状が落ち着き、
笑顔まで見せてくれるように。
人の名前も字も忘れた夫だが、
今、夫婦の日課は地域のマラソン大会に向けて
練習に汗すること。
「私たち、今が一番幸せかも」
と照れ笑いする彼女の姿が印象的でした。
人の幸・不幸を決めるのは誰かではありません。
自分の心です。
心を強くし、豊かにすれば、
どんな試練さえ幸福の糧にしていける。
仲むつまじい夫妻の歩みが、それを物語っていました。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!