作家の伊集院静さんがかつて、こんな話を紹介していました。
北国では桜が咲き始めようかという時季に、
どか雪が降ることがある。
その摂理を知る一婦人がこう言った。
「ドーンと最後の雪が降れば、
ようやく春が来るんだべ。いい雪なんだ」。
71年間、美容師として活躍し続けてきた女性がいます。
幾たびも、厳冬のような試練に見舞われました。
亡夫が多額の借金をつくった時、
“負けてなるものか”と闘志を湧き立たせました。
約10年かけて負債を完済し、美容室を守り抜きました。
大病を患った際、“この病が私を強くしてくれる”
と確信が込み上げました。
見事に克服してからは、「困難にありがとう」
「苦労にありがとう」が口ぐせになりました。
感謝と喜びで彼女は、今年91歳。
青年さながらの笑顔で語ります。
「悩みを乗り越えるとね、パーッと幸福境涯が開かれるの。
ワクワクするわよ」。
冬来りなば春遠からじ――
それを示してくれる先輩が、ここかしこに輝いています。
実に誇らしく、実にありがたい。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!