津軽三味線奏者である男性の演奏を
音楽ホールで聴いたことがあります。

 

曲の途中、テンポの速いフレーズを繰り返してはじくと、
聴衆から
“もっとやって!”と言わんばかりの喝采が湧きました。
 

すると彼は“もっとできるぞ!”という勢いで、
さらに激しくかき鳴らしました。


 

それは見せ場の一つ「かまし」という奏法。
 

「かき回す」を意味する地元の方言だといいます。
 

弦を押さえる指を高速で次々と動かす様子が
かき回すように見えました。


 

彼から「かまし」の別の意味も教わりました。
 

「楽しみや苦しみが入り交じったような人生でも、
力強く生きよう、との思いを込めた言葉でもあります」。

 

容赦ない豪雪と寒風の冬を知る地ならではの発想だろう。



 

彼の人生もまた、実力者ゆえの周囲からの嫉妬、
奏者には致命的な手の病、そこからの再起、
そして世界大会3連覇の実証……。

 

時に繊細、時に激情の演奏が
人生の風雪に耐え抜いた雄姿と重なりました。


 

三味線や民謡を聴いた際の最高の賛辞として、
拍手とともに「寿命が延びた!」
と声が上がることがあると聞きます。

 

他者に「生きる力」を届けるために自身を磨く。
 

そこには芸と人間性の極みがあります。

 

 

 

 

 


「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。

ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。

そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!