母が幼い娘に何かを話している。
ただ、娘は、よく理解できないようで、ぽつりと一言。
「難しくて分からないから、“ひらがな”で言ってよ」。
少女の気持ちを想像してみる。
「もっと易しい言葉で伝えてほしい」と言いたかったのだろう……
そう思ったものの、“いや、待てよ”と考え直した。
「易しい」と「優しい」の両方かもしれない、と。
お笑いコンビ「ナイツ」は、師匠の内海桂子さんから
「言葉で絵を描きなさい」と、何度となく教えられたといいます。
思いを乗せた“言葉”という絵筆で、
相手の心に一幅の絵が描かれるように伝えていく――
話し手や書き手にとっての極意であろう。
頭で理解させるだけでなく、
心に染み込ませるような言葉を紡ぐには、
単に「易しい」というだけでなく、
相手の心に寄り添う「優しい」言葉が欠かせません。
今年も、帰省できない人が多い夏になりそうです。
はがきでも便箋でも、あるいはメールやSNSでも構わない。
故郷などの懐かしい人たちを思い浮かべ、
情愛を込めた一筆をしたためてみてはどうだろう。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!