沖縄には「ハーリーの鉦が鳴ると梅雨が明ける」
という言い伝えがあります。
「ハーリー」とは、ユッカヌヒー(旧暦5月4日)を
中心に開催される爬竜船競漕。
航海の安全と豊漁を願う催しです。
糸満では、船を転覆させて元に戻し、
再び乗り込んで漕ぎ出す転覆競漕が行われてきました。
命に危険が及ぶ荒海の漁でも逆境をはね返す、
漕ぎ手の技術と力強さを競うもの。
荒れた高校時代を過ごした沖縄の男性は、
就職後も周囲に流される生活に嫌気が差し、自暴自棄に。
それでも先輩に励まされ、
前を向いた彼は大学への進学を決意します。
その最中にがんが見つかった母への報恩を誓い、
猛勉強の末、合格。母も病を乗り越えました。
大学を卒業し東京で就職した後、父の会社が倒産の危機に。
帰郷した彼は父を支え、立て直しに奔走。
やがて業績は最盛時にまで回復し、負債も完済しました。
“試練が人を強くする”――彼の確信しました。
今日を経て夏至を迎え、「夏至南風」が吹くと、
沖縄は一足先に梅雨が明けます。
コロナ禍でハーリーは中止されましたが、
海の安全と感染の終息を心から願いたい。
苦難の荒波を越えた先に“勝利の鉦”は鳴り響くと固く信じて。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!