雑誌「暮しの手帖」の編集長・花森安治氏は、
人間の手を大切にする人でした。
編集者の仕事は、自ら事に当たらないと空論になる。
それが彼の信念でした。
日用品や家電製品などの商品テストの記事では、
機械による検証ではなく、
人間の手で何百回と使った実感を読者に届けました。
こうした検証は消費者の共感を得るだけでなく、
生産者側に品質の向上を促したのです。
氏は語っています。
手を地べたにつけず、泥にまみれることもない――
「それで地にはいつくばって生きている人間の暮しが、
どうしてわかる」
「ひとからバカにされようと、いつもじぶんの手を地につけて、
じぶんの手で現実をつかまえろ」と。
たゆみなく、一つ一つ手を打ち続けてきたからこそ、
今日の人材山脈ができ上がります。
地道に重ねることが、未来を開きます。
手を、足を動かすことを厭(いと)うまい。
その労作業が、希望の連帯を広げるのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!