俳句で「梅」は春の季語。
だが「探梅」は冬の季語となります。
咲き始めた梅を探して歩くことを指します。
「探梅のこころもとなき人数かな」(後藤夜半)。
この一年は例年と比べて思うように外出できず、
梅を一段と恋しく感じた人もいるでしょう。
新型コロナの感染が全国的な広がりを見せて一年がたちます。
先日、友人が梅の写真を送ってくれました。
家の近くの一輪を、スマホで撮影したもの。
「大変な状況は続きますが、
心に希望の花を咲かせていきましょう」
とのメッセージが添えてありました。
人は花に思いを重ねます。
力の開花、個性の開花、可能性の開花……。
こうしたたとえは、いずれも、人間の内側にあるものが
外に向かって開き顕れる様子を表現しています。
冬枯れの木に花の気配はなくとも、中には花が息づいています。
自身の胸中に、無限に広がる“生命の花”があります。
幸の花を外に探し求める必要はありません。
苦難の厳冬に立ち向かうわが心中に、
見えなくとも花は育っています。
冬は必ず勝利の花咲く春となるのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!