日本の漫画は娯楽として存在する一方で、
世界に誇れる文化としても発展を遂げてきました。
多くの人が、戦後の漫画文化をけん引した人物として
頭に浮かぶのは、手塚治虫氏でしょう。
鉄腕アトム、火の鳥、ブッダ・・・
生前、自身の作品は「”生命の尊厳”を常にテーマにしてきた」
と語っていたが、今なお多くの人に親しまれ、
それぞれの心に鮮やかに生き続けているのは、
その哲学が作品の根底に流れ通っているからでしょう。
また、氏は「自分の描くものには絶対の自信があった」
「いつも次の作品、次の仕事こそ、と信じ続けた」と、
いかなる境遇でも自分を信じ、
決して諦めない”執念の人”でした。
その自負が創作活動においてあらゆる知恵を生みました。
アシスタントの雇用、
鉄腕アトムのアニメーション番組の制作など、
新しいシステムや手法を開拓しました。
氏が日本の漫画業界にもたらした功績は計り知れません。
そして何より、子どもたちのために
作品を残し続ける人でした。
「信念を持って行動し、決してあきらめたりしない。
時には、どう考えても勝ち目のなさそうな相手にも
ぶつかっていく」という鉄腕アトムに、
子どもたちへの願いを込めました。
また”夢は二つ以上持ってください”と語ったことがあります。
一つの夢が破れてしまった時でも挫折しないようにとの、
子どもたちに対する深い期待と愛情がうかがえます。
夢は与えられるものではありません。
自分の好きなこと、興味のあることから見つけ出すものです。
いろいろなことに挑戦していけば、
自分の「夢のつばさ」を大きく広げることができるのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫！大丈夫！
