小さな町で店を構えるパン職人の父に、娘が苦言を呈しました。
「うちのパンは、はやりと違う」。
父は味も見た目も素朴なパンを作り続けてきました。
ある日、都心から帰省したという人が来店しました。
「子ども時分から好物だった、
ここのパンを食べると帰ってきたなあって実感が湧く」。
その客の言葉に、娘は認識を改めました。
おいしさに絶対の確信を込めてパンを作る父の思いは、
真っすぐにお客さんへ伝わっている、と。
病で失明した男性が友人に、
「その日の新聞にどんな感動の記事があったか教えてほしい」
と願いました。
「よし、任せておけ」と友人は快諾。
以来、約束通り、熟読しては電話で報告しました。
実は、その友人はこれまで何度願っても断ってきました。
「それが今回はなぜ?」と男性が聞くと友人は答えました。
「お前が好きな新聞記事を読めなくなって大丈夫かと
心配だった」。
そして続けました。
「だから、こんな大事な役割に俺を選んでくれた友情を
誇りに思う」。
男性にとって信じる心がどれほど大切か――
そのことが友人には確かに伝わっていました。
正しいと信じ、貫いてきた努力は、
言葉以上に生き方を通して伝わっていくものです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!