幼いきょうだいが、ままごとをしていました。
 
お母さん役の妹は、
お父さん役の兄を会社に送り出すと食器を洗い始めました。

 
すると出掛けたばかりの“お父さん”
「ただいま」とすぐに帰宅しました。
 
 
これには訳があります。
 
家で母親が家事をするのは日頃から目にしています。
 
だが父親が職場で頑張っている姿は見たことがなかった。
 
だから演じられないのです。
 
 
裏返せば、「実際に見たこと」は、
幼い子どもの心や頭に残るということ。
 
その後、ままごとは父母が「今日は懇親会ですよ」
「○○さんに会えるかな」などと言って出掛ける場面へと
続きました。
 
兄と妹は、両親が友人を励ます姿を見ていたのだろう。
 
この話は、この子らの父である男性から十数年前の出来事として聞きました。
 
 
男性は最近、大病を克服しました。
 
発症した時、あの日の「ままごと」の情景が頭に浮かび、
決意したといいます。
 
“この病魔との闘いを、
父親の私がどんな姿勢で乗り越えたかということも、
子どもたちはじっと見ている”
と。
 
そして男性は勝利の実証を示しました。
 
 
直面した試練に屈することなく、
不退の信じる心で勝ち越えていく――
その懸命な姿を通して、信じる心は継承されていくのだろう。
 
 
 
 
 
 

「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
 
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
 
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!