運動部に所属する高校生が玄関で靴を履いていた、
ある朝のこと。
肩に掛けたかばんの大きさに驚いた母が言った。
「一体、何が入っているの?」。
彼は答えた。
「夢と希望!」
以来、登校時にはハンカチなどの持ち物を確認した最後に、
「夢と希望は?」「持ったよ」という母子の笑顔の会話が
日課になりました。
かばんの中身は「運動用具」。
彼は、皆に感動を与えるスポーツ選手になることが夢でした。
だから、彼にとって運動用具は、夢と希望そのものだった。
だがその後、彼は度重なる大けがに泣きました。
結果的に夢をかなえる理想の未来は、
厳しい現実に閉ざされた。
しかし、通院先の鍼灸師に励まされ、絶望から立ち直りました。
現在、彼自身も鍼灸師としてスポーツに汗する人らを
支える充実の日々を送っています。
劇作家の福田恆存は記しています。
「現実がそのとおりにならぬからこそ、
それは理想といえるのです。
理想とは、それに現実を一致させるためにあるのではなく、
それを支点として現実が回転し活動するためにあるのです」。
理想や夢が、そのままにかなうことは少ないかもしれない。
しかし現実から逃げず、自分らしく努力を重ねれば、
必ず本人にとって最高の形で使命の道は開けていきます。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!