“もし彼女がいなかったら今の歌舞伎囃子はない”
と評されるのは、歌舞伎囃子田中流の九代目田中佐太郎氏。
十一世家元・傳左衛門の三女として生まれ、
半世紀にわたり舞台に立つ一方、
後進の育成にも力を尽くしてきました。
氏は、人間国宝の父から“陰の正直であれ”と、
よく言われたという。
人が見ていようがいまいが勉強し、努力を欠かさない。
それが必ず舞台に生きてくる、と。
例えば舞台に設けられた小部屋「黒御簾」での効果音の演奏。
人目がないからと油断すれば、鼓を構える肘が下がったり、
太鼓の撥を取る時に雑音が出たりする。
そうした姿勢は、必ず演奏にも表れる。
技術だけではなく
「見えないところにも心を配ることで芸の品格が育つ」。
厳しい局面こそ、自らがやるべきことに徹する。
自分の外に禍福の因を求めるのではなく、
自身の挑戦によって道を切り開いていくのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!