島根県の山間部には「たたら」と呼ばれる日本古来の製鉄法が
今も残ります。
燃え盛る炉で三日三晩、砂鉄を溶かし、「玉鋼」という鉄を造る。
その質の高さは現代の技術でも再現は難しいとされます。
一度、作業が始まれば、炉の中にある鉄の様子は分かりません。
だが、たたら師には、それを“見る”技がありました。
その日の砂鉄の手触り、炎の色、空気の流れ……。
五感を研ぎ澄ませ、鉄に向き合うことから
「誠実が美鋼を生む」といわれました。
心を鍛錬する中で一流の技は磨かれます。
同県のドクターの男性は山間地域で診療所を開いて28年。
「たった一人で診察するのに大切なこと」を問うと
「多くの医療技術を持つ以上に、謙虚であることです」
との答えが。
孤独、惰性、慢心――自身の心と戦うからこそ、
患者の何げない一言や表情から病状に気付けるといいます。
人の見えない心を見抜く仏の力を「眼根清浄」といいます。
神秘的な超能力などではありません。
衆生を救おうとする慈悲の一念が「智慧の眼」を開き、
人々の悩みを見抜くことを可能にすると説きます
「鉄は炎打てば剣となる」。
鉄は高温の炎で熱し、何度も打つことで不純物が除かれます。
人間も同様に、たゆまぬ努力の中で、
宝剣のごとき人格が輝き始めるのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫！大丈夫！
