歌人・俵万智さんの歌集『サラダ記念日』に、
こんな歌があります。
「やさしさをうまく表現できぬこと許されており父の世代は」。
出版は1987年。当時はまだ、
“背中で語る”父親が時流に抗して頑張っていたらしい。
日本では「以心伝心」が美徳とされてきたが、
実際は、どんな思いも言葉にしなければ伝わりません。
気心知れた家族でも同じでしょう。
ある男性は、忙しくしています。
そのたび、小学4年の娘からの質問に
ハッとさせられるといいます。
「なんでパパは忙しくしているの?」。
どれも日頃の言動を通して、
分かってもらえていると思っていたことばかり。
忙しさにかまけ、伝える努力をおろそかにしていた自分を
反省しました。
「パパにとってはね……」。
できるだけ表現をかみ砕きながら、精いっぱい答え続けました。
「表現」という言葉は英語で「express」。
語源には「外に押し出す」という意味があります。
喜びや信念といった自身の内なる思いを、
言葉にして表したいですね。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!