鹿児島県奄美市には「島口教訓カレンダー」があります。
島口(奄美の方言)の教訓をまとめた日めくりカレンダー。
一日一教訓。
「木ぬ曲がり物や使わりゅっか
人ぬ曲がり者や使わらん」(12日)――
木は曲がってもそれなりの使い方はあるが、
性格や心がひねくれた人はどうにもならない。
「一能や有り」(20日)――
あなたには、あなたにしかできないことがある。
「健康どふ宝」(13日)は、健康こそ幸福の土台ということ。
「子孫に銭金くりりゅんくま 魂くれれ」(15日)――
子どもや孫にはお金を与えるよりも知恵や魂を与えなさい。
「親に生されてどふ 此ん明るさ見ちゃる
吾生ちゃる親ぬ百歳願お」(26日)――
親に生んでもらってこの世の明るさを知ったのだから、
親が百歳まで長生きするよう願おう。
どの教訓からも奄美の豊かな精神文化を感じます。
このカレンダーは、「消滅の危機」にあるとされる奄美の方言に
親しむ機会を増やす道具。
先人が育んだ宝をどう次代に伝えるか――
輝く未来をつくる焦点は、ここにあります。
「花ならば匂ひ 枝ぶりやいらん 姿振りやいらん 人や心」――花は姿形よりも匂いが貴ばれるように、
人間も心の美しい人が尊い。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!