ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」
で主役を演じた俳優の森繁久彌さんには、
痛恨の思い出がありました。
地方公演でのこと。
客席の前列に座った少女がずっと下を向き、
居眠りしている様子。
不快になった森繁さんたちは、彼女のそばでわざと声を張り上げ、
床を強く踏み鳴らし、”起きろ”と言わんばかりの芝居をしました。
芝居が全て終わった時、やっと顔を上げた少女。
その両目は閉じられていました。
居眠りに見えたのは、
盲目ゆえに神経を耳に集めて聞き入っていたから。
”なぜ気付けなかったんだ”。
森繁さんは自らを恥じ、心で泣きました。
人が発する言葉、しぐさ、表情、行動・・・。
その小さな変化に大きな意味が隠されていることがあります。
だからこそ、絶えず一人一人の幸福を祈り、
心のアンテナを広く張り、励ましを送りたいですね。
皆が人材、皆が宝なのですから。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!