「この人の語らいは、まさに芸術」と評判の婦人がいます。
実は生来の口べた。
だから、とことん相手の話を聞きました。
いつしか”心の声”まで感じられるようになったといいます。
交通事故で顔に傷を負った時は
「この傷は笑顔じわよ」と明るさに磨きをかけました。
旧習の壁にぶつかるなど、言葉にできないつらさも、
ずいぶん味わいました。
そのたびに負けずに頑張り抜いたゆえか、
人柄に芯の強さ、朗らかさがにじみます。
人生は平たんな道を歩むより、苦難の山坂に挑んだ方が、
どれほど豊かなものになるか。
深く考えさせられました。
山本周五郎の小説『虚空遍歴』にこうあります。
「芸というものは・・・あらゆる障害、圧迫、非難、
嘲笑をあびせられて、それらを突き抜け、押しやぶり、
たたかいながら育つものだ」。
人生万般に通じるでしょう。
先の婦人に若い世代への助言を求めると、
「やっぱり苦労はしたもん勝ち。
だって人を励ます”心の引き出し”が増えるでしょ」と。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!