忙しい時こそ、読み返したくなる一書があります。
ドイツの児童文学作家ミヒャイル・エンデの小説『モモ』です。
「時間がない」と、せわしなく生きている大人が増え、
人間らしさを失って殺伐としていく社会に
警鐘を鳴らした作品です。
そうした大人たちと対照的に描かれるのが、
主人公の少女モモです。
彼女は話を聴く名人。
ただじっと相手を見つめ、悩みや愚痴に耳を傾けます。
相手は話を聴いてもらううちに、
不思議と勇気や希望、知恵が湧き、自信を取り戻すのです。
多忙を極めると失いがちなのが、人と向き合う心の余裕。
「忙」という字を「心」が「亡ぶ」と書くのも合点がいきます。
どんなに忙しくとも、悩める友を前にして
「何か力になれないか」と寄り添う心を、
失いたくないものです。
人間が人間らしくあること、本当の意味での充足感、幸福感は、
”結びつき”を通してしか得られません。
支え合う人生を生きましょう。
人のために心を使った分だけ、自分の心も大きくなり、
時間の使い方も豊かになるのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!