「夕月夜 心もしのに 白露の 置くこの庭に 蟋蟀鳴くも」
(湯原王)。
古来、人が月を詠んだ歌は数え切れません。
月も、地上の喜怒哀楽を静かに見つめてきました。
インドの仏教説話にも月が登場します。
ある日、バラモンに姿を変えた帝釈天が、
4匹の動物に布施を請います。
サル、ジャッカル、カワウソは食べ物を供養しますが、
ウサギには何もありません。
そこで”薪を集め火をおこし、私の肉を食べて、
修行の道を遂行してください”と語ります。
帝釈天が神通力でたき火をつくると、ウサギは火の中へ。
だが毛は一本も燃えませんでした。
正体を明かした帝釈天は、不惜身命の行動をたたえ、
月にウサギの姿を描きます。
「優れた行ないが永遠に知られるように」と。
日本の「今昔物語集」にある「月のウサギ」は、
この説話に由来するといいます。
月に平和の礎となった先人の姿を重ねつつ、
生きゆく使命をかみ締めたいですね。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!