その少年は学年で首位の成績だが、
家計が苦しいため奉公に出ざるを得なかった。
それでも向学心に燃える少年は、郷里を離れる選択をし、
東京で働きながら学ぶ。
山本有三の小説『路傍の石』の主人公・吾一である。
父は家庭を顧みず、母も亡くなってしまいます。
人生の辛酸をなめつつも周囲の大人に支えられ、
吾一は、顔を上げて生きていきます。
東京での生活が行き詰った時には、こう励まされました。
「人間はな、人生というトイシで、
ごしごしこすられなくちゃ、光るようにはならないんだ」。
『路傍の石』は未完のままですが、
戦後、何度も映画化されるなど、
多くの人に生きる勇気を届けました。
作品は今なお、不朽の輝きを放っています。
吾一少年は大人の励ましもあって、
自ら出版事業を起こすたくましい青年へと成長しました。
同じ思いで今、子どもたちにエールを送り、
平和の尊さを伝えたいですね。
「心」を磨くのは「心」です。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!