古代インドの仏教説話に「砂の道 前生物語」があります。
隊商主の家に生まれたボーディサッタ(過去世の釈尊)の
物語です。
隊商が重い荷を運びながら砂漠を渡った時のこと。
旅も終わりに近づいたある日、
案内人は”もう一夜で難所を脱出できる”と考え、
水や食料などを捨てさせて出発しました。
だが隊は道に迷い、皆が喉の渇きに苦しみ始めます。
ボーディサッタは水を得ようと草の生えた場所を探しました。
やっとのことで見つけ、その下を掘り始めました。
ところが今度は大きな岩に当たって掘り進められません。
皆が落胆する中、彼は穴の底で岩に耳を当てます。
岩の下から水の流れる音がかすかに聞こえました。
渾身の一撃を加えると、
ついに水が噴き出して隊は救われました。
砂漠で水を見つける困難さは
不可能を可能にする象徴といえるでしょう。
困難は一度きりと限りません。
困難の連続が人生の実相です。
それでも断じて諦めないと腹を決めた人が
状況を大きく変えていけるのです。
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!