一人の中学生が級友から詩を見せられた
「カチリ/石英の音/秋」
この詩によって文学と出あった”中学生”は後年、
作家の道へ進んだ
文豪・井上靖さんのことです
井上さんは生涯、この詩が頭から離れず、
秋と聞くと心の中で、
石英(鉱物の名。透明なものは水晶と呼ぶ)が
カチリとぶつかり合う音がしたといいます
わずか3行の詩が井上さんの人生を変え、支えた───
詩の力は偉大です
ある男性は、少年時代に暗唱した詩の一節を、
今も胸に刻みます
受験の失敗、進路の悩み、大病、経済苦・・・
壁にぶつかるたびに男性は詩を声に出し、
自身を奮い立たせました
きっと男性は詩と出あった少年時代の”あの日”、
心に木を植えたのでしょう
風雨に打たれることなく成長した大樹はありません
男性は試練を成長の滋養と捉えたのです
詩は「志」でもあるのでしょう
書き手の志の高さが言葉になった詩は
読む人の純粋な心に共鳴し、生きる力を届けます
私たちも、そんな珠玉の詩を胸に響かせ、
人生を勝ち開きたいですね
「言葉のちから」を信じて明るく、元気に。
ウキウキ、ワクワク、過去への拘りを捨てましょう。
過去への拘りを捨てて、未来を見つめて前に進みましょう。
そして、新しい自分を発見し、充実の人生を歩みましょう。
大丈夫!大丈夫!