水と肥料を極力少なくし、トマトを”甘やかさない”
ぎりぎりの環境に置かれたトマトは、
養分や水分を何とかして吸収しようと、
茎や葉などあらゆるところに、産毛をびっしりと生やします
その結果、吸収の効率が上がり、
果実に美味しさが凝縮する
それが「スパルタ農法」です
過剰な栄養が与えられると、根は十分に働かなくなります
満たされ過ぎると上手く育たないのは、
植物も人間も同じかもしれません
作家の吉川英治氏が、ある裕福な青年に
語ったことがあります
「君は不幸だ。早くから美しいものを見過ぎ、
美味しいものを食べ過ぎていると云う事は
こんな不幸はない。
喜びを喜びとして感じる感受性が
薄れて行くという事は青年として気の毒な事だ」
”恵まれ過ぎは不幸”ということです
時に思い通りにならないことがあっても、
腐ってはいけません
努力に努力を重ねることです
その中で、何ものにも動じない人格ができるのです
苦労の時こそ、成長と飛躍の好機ですよ