歌舞伎と相撲と湯屋(銭湯)は江戸の三大文化
かつてはそんなふうにもいわれたものですが、
歌舞伎や相撲に比べると、
どうも湯屋だけは歩みが遅れてしまったようです
かつては日常的だった銭湯での入浴が、
多くの方にとって非日常になってしまいました
銭湯は、まず天井が高い
それから浴槽が大きい
銭湯の大きな浴槽と
スーパー銭湯などの小さな浴槽で入浴する時の違いは、
主にリラックスしている時に出る
アルファ波の出方が随分と違います
以前に聞いた話なんですが、
ずっと銭湯を使っていた年配の方が、
ある時、病気で入院したそうです
2週間ほど通わなかったら、
銭湯でいつも会う人達が、入れ替わり立ち替わり、
お見舞いに来てくれた
「それで元気になって、今日また、
お風呂に来ることができました」と、
その方が言ったそうです
こんな風に考えれば、銭湯・浴場は
人と人との交流が生まれる場、
コミュニティー再生の拠点になり得ると思うのです
日本人の入浴文化と、
それを支えてきた銭湯を後世に残し、
伝えていきたいですね