南アフリカ元大統領のマンデラ氏は、
旧体制に固執し、武力闘争も辞さない構えでいる
白人の将軍らの心を、話し合いによって
変えていきました
マンデラ氏は自分の民族の言葉でも英語でもなく、
いわゆる白人の言葉であるアフリカーンス語で
喋ったのです
母語で話し掛けられた将軍は、
次第に心の武装を解き、
氏の人格に引かれていきました
氏がその言葉を学んだ場所は獄中です
白人看守と話をするためだけではありません
いつの日か釈放され、白人と共に新しい国づくりを
進める時が来ると信じていました
その日のために学んだのです
白人の歴史や文学も、紐解きました
この他者のことを想像する姿勢こそが、
融和の道を開いたのです
相手の立場になって考える
それが自分を変え、相手を変え、
社会を変えていくのです
憎悪が憎悪を呼ぶ現代への重大な教訓です