地固め治療
第1クール は6月16日(月)から7月18日(金)の約一か月(入院26日目~58日目)
無菌室の個室部屋から4人部屋に移っての治療継続となりました。
人生初めての長期入院を新し環境で無事乗り越えられるか不安のスタートです。
治療の方は、トリセノックス(亜ヒ酸(三酸化ヒ素))点滴を月曜日から金曜日までの5回実施し、
土日休息し、これを5セット実施します。
亜ヒ酸(三酸化ヒ素)による正確な作用メカニズム、治療効果・安全性は当時完全には
解明されていない状況での治験でした。 骨髄中、血液中に残っているガン細胞(ガン化
した前骨髄球)において、亜ヒ酸によって分化(成長)を誘導することで、非悪性血液細胞
(好中球)に近くなる。この結果、アポトーシス(細胞死)をさせることで徹底的に死滅させ
て再発リスクを下げることができる治療と教えてもらいました。
この治療で代表的な副作用は 心臓不整脈が発生する可能性が高いので、点滴時は
心電図で波形チェック と 血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメータの装着が必須
でした。 この時、正常値は96~99%で、殆どの場合は98%であることを知りました。
新型コロナ蔓延で注目されていますが、自覚症状と身体のギャップをデジタル値で把握
するには重要な装置です。
もう一つの代表的な副作用として「APL分化症候群」といわれる症状です。
これは発熱、急激な体重増加、呼吸困難、肺水腫、心嚢液貯留、及び、胸水などです。
最初の数週間は毎日体重を測定し、増加に転じた場合は直ちに処置が必要となります。
ガン細胞が死滅する際に大量の水を含んだん状態となり、身体全体に水分貯留されこと
で体重が増加するそうです。 体重増加は治療効果でがん細胞が死滅している証拠と
言えます。 体重増加は利尿剤によって対外に水分を排出させて治療します。