子育てに迷走する母親も多いことと思いますが、
幼児教育や家庭教育を勘違いしている人も多いのでは?
何十年前からでしょうか、
「英才教育」という言葉を耳にし、
それらを行う塾や保育園などを多く見るようになりました。
しかし中には、
大切な子どもを「躾(しつけ)」と称して虐待し、
時には死に至らせることもあります。
子どもが泣いてうるさいから、
躾で引っ叩いたとか、食事を抜いたとか、
何かと言い訳ばかりする愚かな親もいます。
そもそも子育ては、
親の知識や生活の在り方などを正すことから始まるということを教える専門家がいないのではないでしょうか。
変な絵本や玩具を与えたり、
幼児期にすべきではない学校教育の真似事をしたりするのもよく見かけます。
本来幼児期や家庭教育とは、
勉強を教えることではありません。
小学校へ入るまでの幼児教育とは、
最低限必要な文字が読めたり書けたり出来ればよく、
数字もほぼ 20までの数字を使えるようになるとか、
物の形や飲み物の量の違いを見極められるなどの基礎的なもの、
そして最も重要な事は愛情豊かに育てることです。
しかし中には、
「愛情」を勘違いしている親も少なくないようですね。
甘やかしすぎても良くないし、
だからと言って厳しさも必要ですが、
絶対にやってはいけないのが「怒る」ということです。
「怒る」と「叱る」は区別するように話しましたね。
賢い子どもに育てるには、
親が賢くならなければなりません。
それがどのような意味か分かりますか?
昔から、
「子は親の背を見て育つ」と言われますが、
口先だけでいくら良いことを子どもに言っても、
親の姿勢や生活習慣が悪ければ子どもは親に似るので良く育ちません。
また、
与える絵本も勘違いしている人も多いようですが、
抽象的な絵本や擬人化した絵本はよくありませんし、
子どもはあまり見ません。
本当に子どもが興味を持ってよく見る絵本とは、
日常生活の家族の様子や身近な人や物の動きに関心を持つので、
そのような日常生活のようすを綺麗に描いた絵本はボロボロになるまでよく見ます。
また、それだけではなく、
その絵本を通して躾にもなるのです。
しかし何故か、
そのような絵本がどこにも見当たりませんね。
それはなぜでしょうね。
また、
子どもとのコミュニケーションは、
親子の信頼関係に重要なので正しく行うことが大切です。
5歳児の大人を育てるのではなく、
本気で立派な大人に育てるのなら、
幼児期、小学生〜中学生の子育ての仕方で人生が変わることも知るべきですね。
僕も昔、
塾の講師や家庭教師、カウンセリングなどで、
多くの家庭や学校、そして子どもや保護者とも会ってきました。
しかし残念なことに、
勘違いした子育てや教育をしている人があまりにも多いことに、
驚きと恐怖をも感じました。
とにかく年齢に応じた適切な子育てと、
年齢に応じた接し方やコミュニケーションを取るようにしましょう。
一人でも多くの人が、
大人としての責任と義務を果たせることを願うばかりです。
