今日は、
全国の小学校・中学校で統一学力テストが行われたというニュースがありましたね。
メディアの報道もどうかなと思いますが、
学校でのテストの在り方や文科省の集計と分析に問題はないのかな?
文科省にもいろいろと問題はありますが、
一番の問題は学校教育の現場ですね。
多くの教師は、
「テスト勉強」という言い方で生徒を指導しているようですが、
そもそも「テスト勉強」ということ自体が僕からすれば問題です。
きょうの夕方のニュースでも、
全国トップ3の地域が紹介されましたが、
その時あるコメンテーターの方が地域によって事前にテスト勉強しているようなことを仰っていたようですが、
その後に女性のコメンテーターの方が、
「過去問題などを解かせることは問題ではありませんが」
というようなことを仰っていました。
確かに進学のため受験する入試等に関しては、
過去問題を解かせることはよくあることですが、
「学力テスト」や「実力テスト」に関しては、
過去問題を解かせるのは僕個人的には賛成しませんね。
僕自身、
塾などで指導するときそのようなことはしていませんでした、
むしろ生徒には、
「本当の学力というのは、事前に予告もなく突然に、『今からテストをします』と言われて行った時に取れる点数が実力であり本当の学力だ」
と指導してきました。
ですから、
中学校で行われる中間テストや期末テストが近くなると、
「テスト勉強するから休みます」
と言ってくる生徒がいるため、
なるべく休まずに通常通りの授業を受けるよう指導してきました。
また教師によっては、
「今度のテスト範囲は、○○から△△までだから、確り勉強しておくように」
と言う事もよくありますよね。
実はこのような習慣が生徒には良くないことでもあり、
大人になってもその習慣が抜けない人は多いようです。
何故良くないか分かりますか?
それは、
テストの度に一時的に勉強して点数を稼ぎ、
テストが終われば勉強しなくなる、また、内容をほとんど忘れます。
それでまた次のテストが近づくとその範囲だけを勉強するが、
テストが終わればまた忘れてしまう。
つまり、
この繰り返しのため、
進学してから授業についていけない生徒も出てきますよね。
それに、
社会に出れば学んだことの多くは忘れてしまいます。
何のための勉強であり教育でしょうか?
更に良くないのが、
この習慣が大人になっても抜けずに、
何らかの資格や免許などを取得する時にも現れます。
ですから、
有資格者でも実力のない人が多いのです。
勿論、試験に合格しなければ元も子もないのですが、
「試験に通れば何とかなる」
と、考える人も多いようですね。
その問題が最も顕著に現れているのが、
自動車運転免許や教員免許などです。
自動車運転免許証を持っていても、
運転が本当に上手い人は免許証所持者の約2〜多くても3割くらいだとも言われております。
また、学校の教員免許でもそうですが、
小学校・中学校の教職員研修や公立高校の教職員研修等にも参加させていただいたり、
学校での授業参観などもしてきましたが、
教育に関する知識はあるのでしょうけど指導に関する実践力に欠ける教師が多い事にも気づきました。
他にはカウンセラーも同じように、
臨床心理士という資格を持っていても実践力に欠ける人も多いものです。
なぜでしょうね。
一つは先程書きましたように「テスト」や「試験」に対する意識の在り方、
そしてもう一つは、
知育、徳育、体育のバランスが崩れているということでしょうね。
それから大学教授の問題や指導内容にも問題は多くあります。
専門書を見ても、
まあ、役に立たないことが多く、
何のための指導書(または専門書)だろうと思うことも少なくありません。
専門家としての知識も必要ですが、
最も重要なのは即戦力ですよね。
文科省は、
学校教育に関してもっと広い視野を持ち、
多角の視点から見直すべきでしょうね。
僕も昔は、
幼稚園から大学院まで訪問して来ましたが、
このような教育を受けなくて良かったと思うことが多くありました。
しかしそれではいけないでしょう、
「このような学校で、このような教育を受けたかった」
と、言わせるような学校であり教育であるべきでしょうね。
少し長くなりましたが、
一人でも多くの生徒のことを考えると、
いまの教育の在り方に憤りを感じます。
悩みや苦しみを抱えている児童生徒がどれだけいるか御存知でしょうか?
本当の学力をもつ児童生徒がどれだけいるか御存知でしょうか?
一日も早く、
学校教育が正常化されていくことを願っております。