子どもたちに勉強を教えるとき、
「おまえは、こんなことも分からんのか」や、
「何度言ったら分かるのか」などと言う人、
ましてや、「お前はバカか」などとんでもないですね。
このような人は勉強を教える資格が無いと僕は思ってます。
このような人は、
勉強を教えるのに適しておりません。
そもそも勉強とは、
分からないからするもであり、
教えて分からないのは教え方の問題です。
ですから、
教える側は、
常に前述のような言葉を遣わないよう意識して指導する必要があります。
僕が塾の講師をするようになったのは、
27歳のある夜、夢の中でメシヤ(救世主、弥勒菩薩などとも呼ばれております)から直接、
「教育のことを頼むよ」と笑顔で言われ、
「はい、分かりました」と答えながら握手をしたことが始まりでした。
当時は教材販売をしながらカウンセリングをしていましたが、
「学校で正しく勉強していれば、塾は必要ありません」と、塾には反対の姿勢でした。
それでどうしたものかと考えていると、
後日、突然頭の中に、
「仕事を探すには、有識者に相談しなさい」
という言葉が入ってきました。
そこで、
当時、福岡にある西日本短期大学の役員であり福岡県の教育団体の会長をされていたある方に、
「仕事を探しているのですが、どのような仕事が良いでしょうか」
と相談したところ、
「塾の講師をしてみてはどうですか」と、仰られたので、
「塾の仕事ですか?」
と問い返すと、
「あなたは、カウンセリングで学校を回られているので、塾の講師をすれば、子どもたちの昼の姿と夜の姿の両面を見ることが出来ますよ」
と言う回答でした。
それがきっかけで、
翌日から講師を募集している塾を探していると、
当時は全国に教室を構えていた有名塾で講師を募集していたので履歴書を送付したものの、
考えてみれば小学校、中学校のほとんど不登校で中卒の学歴しかないので採用は無理だろうと思っていましたが、
後日その塾の九州支社から面接をしたいという通知が届きました。
早速福岡の九州支社へ面接に行くと、
不思議な事に採用されました。
そして、
「4月から中学生の英語の担当で、〇〇教室へお願いします」
という連絡はあったもののその後何も指導は無く、いきなり仕事に就くことになりました。
初めての授業は、今でも忘れません。
福岡県のとある地区の教室でしたが、
中学1年生の授業が最初の仕事でした。
会社からの教材もありましたが、
初めてだったので各自の自己紹介から始めて、
その日は英語の教科書を一人ずつ読んでもらうことにしました。
僕自身、
英語を習った記憶は殆どありませんが、
小学校6年生の頃に入院していた病院で先輩に少し教えてもらったことや中学校でも何度か授業を受けていたので、
少しずつ思い出しながらの授業でした。
その後は、
小学生の4教科、中学生の5教科も教えるようになりましたが、
講師になったばかりの頃は英語のみでした、
英語の指導で子どもたちからは、「分かりやすくて楽しい」と喜んでもらえたのが僕も嬉しかったですね。
ところが、
1学期の中間テストの結果を見ると、
僕の思っていたほどの結果が出ていないのにショックを受けました。
それから僕の独特の指導が始まり、
やっと皆の成績も上がるようになりました。
僕の指導の基本は、
「教えないで教える」ということ、
そして自分で絶対に遣わない言葉が、
「そんなことも分からないのか」や、「何度言ったら分かるんだ」、
ましてや、「お前バカか」などの言葉は学習指導上絶対に使ったことがありません。
子どもたちの成績は、
指導する人の考え方、指導力で大きく違ってくるのです。
学校で授業参観をしていると、
指導者として適する先生と適さない先生の違いははっきり分かりますね。
学校の先生、
塾や家庭教師など、
子どもたちに勉強を教えている方々は、
学校が休校である今のうちに指導の在り方を見直しては如何でしょうか。
因みに、
小学校、中学校の義務教育では、
生徒の8割以上が、100点満点のテストで80点以上取れて正解です。
そうなるよう頑張ってください。
ただし、
家庭に頼ってはいけませんし、
家庭で親兄弟など身近な人が勉強に口を出してはいけません。
子どもたちは未来の宝です。
プロの教育者として、
心身共に健全な教育指導をしましょう。
成績を上げるのは簡単ですが、
それ以外の指導もきちんと出来るようにしましょう。
今後の教育の正常化を期待しております。