春休みが終わり、
2年生になって最初に行われたのが、
教室の引っ越しでした。
それまで使われていた木造建ての古い校舎が取り壊され、
新しい校舎へと建て替えられるからです。
新しい校舎が出来るまで生徒たちは、公共の演芸場や先生方の住宅などへと、
学年毎に別れて学ぶ1年間でした。
僕たち2年生と仲良し従兄弟のいる3年生は、
2棟の教職員住宅へ其々に入りました。
そして僕たちは、
僕たちの担任である女性のA先生と他の学年担任の同じく女性のK先生が利用している職員住宅でした。
昼間は教室として、
夜は二人の先生の住居として使用されました。
ある日先生が、
「それでは皆さん、今から近くのお豆腐やさんへ行きますので、向こうへ着いたらおばさんに『こんにちは、宜しくお願いします』と、元気な声で言うんですよ」
という説明があり、
皆は先生についてお豆腐やさんへ行きました。
おばさんに挨拶をして部屋へ上がると畳の部屋にあるテレビの前に並んで座りました。
(この当時のテレビはまだ白黒テレビでした)
このとき僕は、
先生の話をよく聞いていなかったので、
何が始まるのか分からず、
ワクワクしながらテレビを見ていました。
そして始まったのが、
そうです、
東京オリンピックの入場式でした。
そのあと聖火ランナーが走って来ると、
階段を上って聖火台に点火したのを忘れません。
そしてまたある日、
親に頼まれて、すぐ下の弟を教室に連れて行ったことがありました。
すると皆が弟を可愛がってくれて、
お昼には弁当を持ってきていたのですが、
皆が給食を弟にあげていたのも忘れません。
このひ一日、
皆の人気者だった弟でした。(こんなことも出来たんですね(笑))
そしてまたある日、
理由は覚えていませんが、
何故か僕は先生の住宅に泊まることになりました。
僕一人では寂しいだろうと、
同級生のTくんが一緒に泊まってくれることになりました。
夕食を済ませると、
TくんはK先生と僕はA先生と一緒の布団に寝ることになりました。
しかし、
その夜に事件は起きたのです。
朝起きると、
布団の中が大洪水になっていました。
恥ずかしながら、
僕がオネショをしてしまったんです。(爆)(笑)
A先生には本当に申し訳ないという気持ちと恥ずかしさで逃げ出したいくらいでした。
ということで、
その日の外には、
見事な世界地図のお布団が日光浴をしていました。(笑)
そのような日々を過ごしているうちに、
木造建ての校舎が日に日に姿を消していきました。
小学校の同級生がこのブログを見ていたら、
懐かしいでしょうね。
そういえば、
6年生だったYちゃんは卒業して引っ越したので逢うことはありませんでしたが、
5年生のK先輩に逢うことはほとんど無かったような気がします。
そしてまたある日の夜、
外の庭から家の裏の杉林に青白い光が見えたので、
もしかしたらK先輩かと思って杉林の中へ入っていくと、
数メートル離れたところをゆっくりと青白い光というよりは炎かな?
移動するので僕は思わず、
「Kくん、Kくんやろ」
と声かけながら近づこうとするのですが、
返事もなく青白い火の玉のような物だけが、
ふわり、ふわりと、
僕を誘っているかのように移動していきます。
しかし、
その炎は小川を越えて山の方へと消えていきました。
その時初めて、
人ではないと気づき、
家へと戻りました。
この頃はまだ、
家に電気は来ていませんでした。
ほとんどの日々を一人遊びで過ごす2年生でした。
それでは皆さん、
後日に続きますので宜しくお願い致します。(^o^)v