今朝の特ダネ(フジテレビ系)でも、
昨日の東京大学入学式での祝辞事が話題になっておりましたね。
改めてよくよく聞けば、
よくよく考えれば、
祝辞で述べられた背景には、
その祝辞を述べられた女性の「心の壁」が見えてきました。
僕から見る東京大学在学生とか卒業生は、
男性でも女性でも同じにしか見えません。つまり、男女の差は無いということです。
むしろ男女の差と言うよりは別の意味での差を感じました。
それは、
一般企業への就職では不利かなぁと思ったことです。
東京大学の卒業生は男女関係なく頭が良い、
僕から見ればただそれだけのはずでしたが、
東京大学卒業生と一緒に企業(国内外トップクラスの企業数社)への就職面接を受けたとき、
中卒の僕が合格して、東京大学卒業生が落ちた事が何度もありました。
僕もはじめはその原因が分かりませんでしたが、
反対に僕が面接官になって気づいたのは、
東京大学の卒業生は、確かに優秀な成績を修めているので知識(範囲は個人差がある)は豊富で頭は良いのですが、
それを自慢気に知識を持ち出したり、行動よりも口先(知識)の方が優先するので、
一般企業の職場での即戦力の面で不採用になりやすいのかなとは思いましたね。
実際に僕もそのような人は採用しておりませんでした。
また、
合コン等でもそのイメージがあるのではと思われますが、
それでも、
男性だからとか女性だからなどということは無いと思いますね。
むしろそのようなことは、
「個人の意識の差」であり、「心の壁」の問題ではないでしょうか?
じつはむかし、
佐賀県の基山町に昔の学舎だった東明館と日田市の儒学者「広瀬淡窓」の教えを受け継いだ、
中高一貫性の私立:東明館中・高校が設立されました頃に、
初代校長だった山田先生にお会いした時のことです。
「東明館の目指すところは何でしょうか?」
と、お訪ねしたとき、
「R校を目指しております」
と答えられました。
それを聞いて僕は、
「Rは目標にしない方が良いかと思います。高学力は大切ですが、人格・心身の健康のバランスが大切なことではないでしょうか・・・」
と、お話しさせていただいた事がありました。
その後も東明館へは教え子を入学させたり、
時には自ら訪問もしておりましたが、
生徒を見るたびに何故かホッとしたのも忘れません。
つまり、
東京大学でも同じように、
「心の壁」を作らない教育、学力と即戦力の教育が出来れば世界でもトップクラスの学校に成るでしょうね。
そもそも「学力」は、
誰にでもその気になれば伸ばせるものです。
問題なのは、
「心の壁」を作らず、
「偏見の目」や「差別意識」を持たせないことです。
その為には、
義務教育を根本から見直し、
教師の資質を高める事が最重要課題ではないかと思います。
本来なら勉強嫌いな子どもはいないのに、
現実には勉強嫌いな子どもが多いですよね。
それは、
「育て方」「教え方」等に問題があるからではないでしょうか。
全ては、
個々の心にある「心の壁」を崩すことから始まると考えております。
本気で「差別」や「いじめ」等を解決するのなら、
絶対に避けてはならないのが「心の壁」の問題です。
日本が消滅する前に、
この事が実現できる事を願っております。