今年も既に、
受験生の皆さんは入試へ向けての勉強に励んでおられることと思います。
僕も昔、
沢山の受験生を送り出してきました。
そこで今回は、
受験生の皆さんと御両親にお話ししようかと思います。
先ず始めに必要なのは、
進学を希望する学校は本当に受験生の希望に合っているのでしょうか?
そもそも入学試験はゴールではなく、
新たな学問へのスタートラインです。
そこを間違えて捉えている人が多いように感じます。
中には、
「とにかく合格すれば何とかなる」
などと間違った考えをお持ちの方もおられるようですが、
合格して進学しても学力不足で授業について行けなかったり、不満や悩みを抱えて何となく登校している生徒も多く見かけます。
困るのは、
進学先でトラブルや問題を起こしたり、巻き込まれたりすることです。
進学先はよくよく考えて決めることお勧めします。
また、
学校での進路指導および担当教師は、
現在の学力で判断するのではなく、
現行の学力では難しいと思ったら、
進学先を下げるのではなく、合格出来るように上げるのが仕事のはずです。
僕も沢山のダメ教師を見てきました。
それから家庭でも同じです。
親の願望で子どもの志望校を決めたり、
受験勉強に余計な口出しをしないことです。
もし子どもが勉強しないならば、
それは、子育てが間違っていたのでしょう。
以下に本物の学力優秀だった生徒を数名、
参考までに御紹介します。
一人は小・中学校の同級生だった女子のA子さんです。
彼女は、
小学校の頃は皆と一緒に石蹴りやかくれんぼなど暗くなるまでよく遊んだものでした。
中学校へ行っても僕の家へよく来て、
漫画を読む日も多かったのですが、成績はいつもトップクラスでした。勿論高校は進学校へ進みました。
そして二人目は、
日田市内在住の同級生K子さん(女性)でした。
進学校高校に通っていたK子さんは、
宗教団体のバトントワラーズのリーダーをしており、放課後はいつも夜遅くまでメンバーを指導していました。
K子さんのお母さんの話では、
「いつも帰りが遅くて、勉強しているのを見たことがない」
ということでしたが、K子さん本人の話では、
皆が眠ったあと1時間から2時間くらい勉強していたとのことでした。
そして三人目は、
中学3年生の夏休みに僕のいた塾へ遊びに来たのがきっかけで入塾してきたTくん(男性)です。
彼は中学校3年間ずっと成績トップで油断していたようですが、
僕の塾へ来ていた他校の女子生徒にテストで負けたのがきっかけで入塾したのですが、
一緒に来ていた同級生の男の子たちの話によれば、いつも一緒に遊んでいるのに何で成績が良いのか分からないと言っていました。
更にそのTくん、
地元の進学校へ入学させたのですが、
問題が簡単すぎて面白くないと、勧めた僕に文句を言ってきたのを忘れません。
それから後に知ったのですが、
Tくんは高校2年生の頃、約1年間学校を休んだそうですが、
再び登校してきても成績は変わらずトップだったと同じ学年の生徒は言っておりました。
ご紹介したこの3名の生徒に共通するのは、
自宅ではあまり勉強しておらず、だからといって御両親も「勉強しなさい」などとは言っておりませんでした。
更に、
皆と遊んだり、漫画を読んだり、ゲームをするなども共通するところでした。
やはり、
本当に学力の高い生徒ほど家庭学習の時間は短く、御両親も勉強に余計な口出しをせず寛大な人が多いようです。
僕が塾で子どもたちによく言ったのは、
「テスト勉強は絶対にするな。テスト勉強など存在しない」
「入学試験はゴールではなく、新たな学問へのスタートだ」
「前置きなしで突然に、『今からテストをする』と言われても高得点を取るのが本当の学力だ」
などと指導していました。
それでも、
約半数近くの生徒はテスト勉強をしていたようですね。(笑)
正しい子育てや指導をすれば、
成績と人格(人間)教育のバランスをうまく取れるのです。
皆さんも、
正しく、無駄の無い勉強で本当の学力を身に付け、
最後まで諦めず、目標目指して頑張って欲しいですね。頑張る人を応援します。
頑張れ受験生!\(^o^)/