皆さんは、
「学校」特に小学校、中学校における学校について、
どのようなイメージをお持ちでしょうか。
僕はむかし、
塾のある生徒のお母さんから、
「担任の先生があだち先生に話を聞きたいと言っているのですが、一緒に学校へ行って頂けないでしょうか」
という話があり、
ある日の放課後、そのお母さんと一緒に学校へ行きました。
迎えに出た担任の先生から校長室へ案内されると、
そこには校長先生他6人の先生方が一緒に話を聞きたいと待っていました。
この時、
先生方の中にも、
学校の目的をよく解っていない先生方がいました。
皆さんはどうでしょうか、
学校の目的をよく理解されていますでしょうか。
ほとんどの方は、
「学校では勉強を教えるところ」
と思うのではないでしょうか。
ですから子どもの成績や宿題ばかりを気にして、
「遊んでばかりいないで、勉強しなさい」
「宿題は済ませたか」
「テストの点数はどうだった?」
等の言葉が出てくるのでしょうね。
もちろん学校とは勉強を教えるところで間違いではないのですが、
それだけであれば、現代では学校よりも塾の方がベテランが多いですよ。
でも、
学校の目的と役割はそれだけではありません。
例えばよく言われるなかに、「個性がない」とか、「協調性」や「思いやり」などがないなどという言葉を聞きます。
これらの、個性、協調性、思いやり、優しさなどは、
学校のように集団教育の場でなければ育てられないのです。
ところが近年では、
営利目的の塾や家庭教師は別として、
重要な集団教育の場である学校でも、
一クラスの人数を減らしてきていますね。
これでは学校の存在する意味がないでしょう。僕の経験から言えば理想のクラスは、
一クラスの人数が少なくとも30人から45人は必要ですね。この人数を指導できない教師は辞めた方が良いでしょう。
僕自身、小学校、中学校は不登校でほとんど学校へ行っておりませんが、当時僕は、「勉強しても、社会で何の役にたつのか?」などと思っていて、学校の大切さなど分かりませんでした。
ところが自分が大人になり、教育関連の仕事をするようになって初めて、教育の重要性や学校の必要性等が解るようになりました。
ですから子どもたちの事もよく解るし、本当の指導が出来るのです。
子どもが勉強しなかったり、不登校になったり、成績が伸びなかったりするのは、
全て親や教師の責任であり、児童や生徒の責任ではありません。
その事をよく理解して、子どもたちの心の叫びに耳を傾け、
正しい子育てや教育の出来る社会にしていきましょう。