僕自身も不登校児でしたが、
時代の変化などにて、
年々困ったことになっているようですね。それは、子育て出来ない親が増えているのもあるでしょうし、核家族化の問題も大きいですね。
不登校問題を複雑化しないでください。
僕も、
昔は学校回りなどもして、
不登校の相談も受けてきました。
そもそも不登校のきっかけは、
単純な事がきっかけになっていることが多いのです。
それを親や教師が更に複雑化している場合が殆どです。
昔のブログにも書きましたが、
僕が初めて不登校の相談を受けたのは、
中学生の男の子のお母さんでした。
お母さんの話では、
「夏休み明けから不登校になり、学校の先生もいろいろと手を尽くしてくださったのですが、どうしようもないので市の教育相談員、県の教育相談員、を巡り大学病院へ行きましたが、病院の先生からの紹介で来週、大阪から専門家の先生が来ることになっております。ですが、近所の人から先生(僕のこと)の話を聞いて相談に伺いました」
と言うことでした。
このケースでは、不登校に入って既に半年以上経過していました。
そこで僕は、
相談を受けた翌日の水曜日に家庭訪問をして、
約2時間ほど二人きりにしてくださるようにお願いしました。
当時僕は、
話のきっかけを作るのにトランプを使っていました。
トランプをしながら生徒の心を開き、少しずつ原因などを聞き出すと、次は僕の番です。
学校の役割、勉強の目的、登校してからの過ごし方などをアドバイスすると、
◆生徒
「じゃあ、来週の月曜日からだったら学校へ行く」
●僕
「そうか、解った。じゃあ、今から学校へ行って先生にそのように伝えておくから、必ず行くようにね」
◆生徒
「はい、必ず月曜日から行きます」
と、約束をして家を出るとその足で学校へ行きました。
担任の先生に会って、
「じつはお母さんからの相談で生徒に会って来ました。来週の月曜日から来ると約束をして来ましたので、登校してきたら何も言わずに見守ってあげてください」
と言うと先生は、
「これまでに何度も手を尽くしましたが、結局来ませんでした。先生(僕のこと)も騙されていますよ」
と、笑いながら言われたので、
「必ず来ますので、取り合えず1週間、黙って見てあげて下さい。そして、1週間後に状況を知らせて下さい。宜しくお願い致します」
と言って学校を後にしました。
すると月曜日に学校の先生から電話があり、
「先生は何を話されたんですか? 初めて出てきましたよ」
と驚きの様子でしたが僕は、
「それじや、約束通り1週間後にまたお電話下さい」と言って電話を切りました。
そして1週間後に担任の先生から再び電話があり、
「先生、不登校になる前よりも明るく、元気に頑張っていますよ、いったい何を話されたんですか?」
といわれましたが、おそらく説明しても理解できない事なので適当に返して終わりました。
この生徒に要した時間はたったの2時間でしたが、この時間で解決出来た不登校の問題は確か、3件だったと記憶しています。
他の不登校生の問題も、
しっかりした人が身近に居れば、半年いないであれば直ぐに解決出来るでしょうけど、
ほとんどの場合きっかけは単純な事が多いので、
大事なことは親や教師が正しい知識と技術と愛情をもって対応すれば殆どが解決出来るということです。
複雑にしているのは、親と教師ですよ、焦らずに取り組んで下さい。
それからもうひとつ、
中学1年の一学期に、教師からいじめを受けて不登校になった生徒の両親が、
中学3年生の秋に家庭教師を依頼してきました。
両親に話を聞くと、
「3年間全く学校へ行ってなかったので、本人は高校へ行きたいと言ってるけど学校からは、行ける学校は無いと言って取り合ってくれません。どこか行ける学校はありますか?」
と言うことでした。
そこで僕は、
「少し遠くなりますが、私立でしたら何とか入れると思います」と言って家庭教師を引き受けました。
しかし、
当の生徒本人は不信感が強くて、家庭教師の時間に訪問しても、
なかなか部屋から出てこなくて、何度か親に急かされて、渋々と僕の横に座ると、
「何であだちが来るんか。何で・・・」
ぶつぶつ言いながらもノートを開く始末でした。
家庭教師を始めて数回は、勉強そのものよりも、勉強の目的やいろんな話をしていました。
すると、ある日突然、
訪問すると既にテーブルについて勉強の準備をしていました。
その頃から姿勢が変わり、
僕の事を、「先生」と呼ぶようになったり、
早めに準備をして待つようになりました。
そして、当時お世話になっていた私立高校2校のうち、最初の学校の入試を受けましたが作文で落ちてしまいました。
そしてもう1校の方は無事に合格しました。
自宅が遠いので、学校の先生の自宅に数名で下宿していたようですが、3年間休まずに頑張って大学まで進学して卒業しました。
僕がこの事を書くのは、
学校側も責任をもって最後まで生徒を指導して欲しいからです。
お母さんも、
子どもが不登校だからといって焦らずに、
先ずは原因が何かを見つけることです。最後まで諦めず頑張りましょう。
頑張る人を応援します。(^_^)