※⬇臨床心理学



この本は、読み物としては面白いですね。

この本を読んでいくと、医学全体や、精神科、臨床心理士、心理学、宗教等のいろんな問題点が読み取れます。

写真にあるように、この本の赤帯には、

「今こそ必要とされている  人間を幸せにする学問」

と書かれていますが、果たしてそうでしょうか?

以前にも書きましたように、

いじめ、各種のハラスメント、精神疾患患者、自殺者等々は、

減少するどころか年々急増しています。

ましてや、

心療内科や精神科にかかる患者数は増えるばかりです。

僕のところへ相談に来たクライアントも、

ほとんどの人が平均10年~15年も治療を受けている人ばかりでした。

僕もカウンセラーであって医者ではないので、診断などは当然、医師に任せますが結果が出れば完治へ向けての助言は出します。

それから先は、

クライアント本人次第ですね。

因みに僕のところへ相談に来て短期間で治った人は、

大分、久留米、福岡(九州大学病院)の各医大に1年~15年受診していた患者さん数名です。

そもそも僕は、

医療ではなく教育の専門ですから、

当然相談にくる患者さんはいないのが普通です。

それはともかく、

この本で驚く事は沢山ありますが、

その中で面白いものをピックアップすると。

下の写真(写真1)にありますように、

心理学の研究分野が細分化されているということです。

それに輪をかけ、「動物(比較)心理学」などという訳のわからないものがあるというのは何でしょうね? 不思議ですね。

そもそも心理学は、人間の心の問題を扱う分野であり、それは本来一つしかありません。

もし仮に分けて研究するとすれば取り合えず今も必要なのが、

「邪心、良心、本心」や「外部意識、内部意識、自我」等の分野を知ることでしょう。

スクールカウンセラーで、約9割の人が臨床心理士の資格を有しているにも関わらず、児童・生徒の悩みを見抜けない、解決出来ないのは問題ですね。

それからもう一つ、

写真2にありますように、

「宗教とカウンセリングの深い関係」とありますが、

そもそも宗教指導者(各教会長など)は、カウンセリングが出来なければなりません。

その点で、今回テレビで話題になっている女優さんが宗教へ相談した経緯はよく分かりますね。
(その宗教が正しいかどうかは別として)

ですから、

宗教とカウンセリングの深い関係は切り離せないものです。

現代は、「深刻な悩み」を抱えている人が多い社会なので、

1日も早く本物のカウンセラーが育って欲しいと願っております。

※⬇写真1



※⬇写真2