進学受験生に関わる教師や親(保護者)は、
点数や偏差値だけで判断せず、
児童・生徒を総合的に分析して確率の高い判断と指導をする事が重要です。
先ずは点数ですが、
点数ほど当てにならないものはありませんね。
その理由は、教師なら誰もが知っていることでしょう。
次に偏差値ですが、
公立の中学校から偏差値が外された原因が何なのか、
それは、
進路指導の担当者が偏差値を基準に生徒の受験校を決定する等の問題が横行したのが一番の要因ですね。
偏差値は、
不動のものではなく、
教師の指導力と生徒の努力で変化しますので、偏差値は参考程度にしかなりません。
このような事から、
受験の合否は点数(学力)や偏差値では決められないという事です。
以下に僕の体験から2つの事例を記します。
まずは、僕が塾の講師をしていた頃の、ある年の高校受験生の事です。
この年の入試当日にも講師全員で、
受験生一人一人の合否について話していました。
殆どの生徒については、
講師全員が同じような見解でしたが、
受験生の3人については、僕の考えと他全講師の考えが全く異なっていました。
それは僕が、
「この生徒A(仮にAとする)は、もしかしたら落ちるかもしれない。心配だ。しかし、このBとC(こちらも仮にBとCとする)の二人は合格するだろう」
と言うと、
他の講師全員が、
「いや、先生それは違いますよ。Aはずっと成績もよくて生徒会役員もしており、間違いなく合格ですよ。それよりも心配なのは、BとCですよ。この二人は、志望校のボーダーラインに偏差値が届いていないし普段の成績も今一でしたからね」
と口を揃えて言ってきました。
そして合格発表の日、
結果は僕の言った通りに出てしまいました。
僕の場合、
毎年のことですが、入試直前には殆どの生徒の合否は分かっていました。
それは、生徒一人一人を学力や偏差値だけではなく、性格や普段の様子など総合的に見ながら指導していたからです。
受験生の合格の割合は、
学力(偏差値含む)は約3割前後で、残りの7割くらいは性格や体調など勉強以外のところにあります。
それからもう1つ、
塾講師を退職した後に僕は、
実は家庭教師も経験しております。
そのなかで、
ある生徒の家庭で授業の後、生徒のお母さんに当日の内容を報告した時の事でした。
たまたま話の流れで、
僕には入試前に合否がよく分かるという話をしていたところ、
突然お母さんが、一旦席を外して戻ってくると、
「これは、上の子の卒業アルバムですけど、写真を見て進学高校を当てられますか」
と言ってきました。
一度も会ったことが無い生徒たちの写真を見て進路を見分けるなど一度もやった事が無いので、その時ばかりは僕も困りましたね。
どうやらお母さんは、入試前に合否を見分けるなど出来ないと思ったのでしょうね。
僕の話に半信半疑のお母さんは、
「この子は、何処の高校へ行ったと思いますか」
と一人の生徒を指差して聞いてきたので、高校名を答えると取り敢えず1人目は合っていました。
それから次々と当てていくとお母さんは、とても驚いていましたが、
正直言って僕自身も、写真だけで9割以上も当たるとは思っていませんでした。
しかし、
この時に改めて分かったことは、
写真の表情等にも、性格などが表れるので、それだけでもある程度のことは見抜けるということでした。
この事は僕にとっても大変貴重な体験でした。
普段から確り勉強しておくことは勿論ですが、
このように、
試験に対する合否は、勉強や成績だけに限らないということです。
これからが、受験生をかかえる教師や保護者の方々の指導力や観察力等々の実力が発揮される時でしょう。
一時的な点数や成績で合格させると、進学してからが大変です。
僕も、そのような生徒を沢山見てきました。
合格した後の事も考えて、
生徒が自力でやって行けるような指導をしてあげてくださるようお願い致します。

点数や偏差値だけで判断せず、
児童・生徒を総合的に分析して確率の高い判断と指導をする事が重要です。
先ずは点数ですが、
点数ほど当てにならないものはありませんね。
その理由は、教師なら誰もが知っていることでしょう。
次に偏差値ですが、
公立の中学校から偏差値が外された原因が何なのか、
それは、
進路指導の担当者が偏差値を基準に生徒の受験校を決定する等の問題が横行したのが一番の要因ですね。
偏差値は、
不動のものではなく、
教師の指導力と生徒の努力で変化しますので、偏差値は参考程度にしかなりません。
このような事から、
受験の合否は点数(学力)や偏差値では決められないという事です。
以下に僕の体験から2つの事例を記します。
まずは、僕が塾の講師をしていた頃の、ある年の高校受験生の事です。
この年の入試当日にも講師全員で、
受験生一人一人の合否について話していました。
殆どの生徒については、
講師全員が同じような見解でしたが、
受験生の3人については、僕の考えと他全講師の考えが全く異なっていました。
それは僕が、
「この生徒A(仮にAとする)は、もしかしたら落ちるかもしれない。心配だ。しかし、このBとC(こちらも仮にBとCとする)の二人は合格するだろう」
と言うと、
他の講師全員が、
「いや、先生それは違いますよ。Aはずっと成績もよくて生徒会役員もしており、間違いなく合格ですよ。それよりも心配なのは、BとCですよ。この二人は、志望校のボーダーラインに偏差値が届いていないし普段の成績も今一でしたからね」
と口を揃えて言ってきました。
そして合格発表の日、
結果は僕の言った通りに出てしまいました。
僕の場合、
毎年のことですが、入試直前には殆どの生徒の合否は分かっていました。
それは、生徒一人一人を学力や偏差値だけではなく、性格や普段の様子など総合的に見ながら指導していたからです。
受験生の合格の割合は、
学力(偏差値含む)は約3割前後で、残りの7割くらいは性格や体調など勉強以外のところにあります。
それからもう1つ、
塾講師を退職した後に僕は、
実は家庭教師も経験しております。
そのなかで、
ある生徒の家庭で授業の後、生徒のお母さんに当日の内容を報告した時の事でした。
たまたま話の流れで、
僕には入試前に合否がよく分かるという話をしていたところ、
突然お母さんが、一旦席を外して戻ってくると、
「これは、上の子の卒業アルバムですけど、写真を見て進学高校を当てられますか」
と言ってきました。
一度も会ったことが無い生徒たちの写真を見て進路を見分けるなど一度もやった事が無いので、その時ばかりは僕も困りましたね。
どうやらお母さんは、入試前に合否を見分けるなど出来ないと思ったのでしょうね。
僕の話に半信半疑のお母さんは、
「この子は、何処の高校へ行ったと思いますか」
と一人の生徒を指差して聞いてきたので、高校名を答えると取り敢えず1人目は合っていました。
それから次々と当てていくとお母さんは、とても驚いていましたが、
正直言って僕自身も、写真だけで9割以上も当たるとは思っていませんでした。
しかし、
この時に改めて分かったことは、
写真の表情等にも、性格などが表れるので、それだけでもある程度のことは見抜けるということでした。
この事は僕にとっても大変貴重な体験でした。
普段から確り勉強しておくことは勿論ですが、
このように、
試験に対する合否は、勉強や成績だけに限らないということです。
これからが、受験生をかかえる教師や保護者の方々の指導力や観察力等々の実力が発揮される時でしょう。
一時的な点数や成績で合格させると、進学してからが大変です。
僕も、そのような生徒を沢山見てきました。
合格した後の事も考えて、
生徒が自力でやって行けるような指導をしてあげてくださるようお願い致します。
